ライターって何書いてるの?とよく聞かれるので|仕事内容を全部話します

ライターって何書いてるの?

ママ友との会話や、久しぶりに会った友人との近況報告で、この質問をされることが多いです。パソコンに向かって何かを書いている仕事、というイメージは伝わるようですが、具体的に何をしているのかは想像しづらいようです。

確かに「ライター」という職業は、外から見えにくいですよね。だから今日は、私が普段どんな文章を書いて、どんな仕事をしているのか、全部話してみようと思います。

目次

ライターが書く文章の種類

企業のWebサイトに載る記事

企業のWebサイトやオウンドメディアに掲載される記事を書くのが、日々の仕事で最も多い部分です。読者の悩みを解決する情報を、わかりやすく整理して伝えています。

不動産会社なら「はじめての住宅購入で知っておきたいこと」、IT企業なら「業務効率化ツールの選び方」といったテーマです。。

読者の疑問に答える形で、情報を整理して伝えています。

これらの記事は、企業が専門知識を発信して、お客様との信頼関係を築くために作られるもの。直接的な宣伝ではなく、役立つ情報を提供して「この会社は詳しいな」と思ってもらうのが狙いです。

インタビュー記事・導入事例

企業の導入事例や、利用者の声を紹介するインタビュー記事も書いています。話し言葉を整理しながら、その人らしさを残す編集が求められる仕事です。

実際にその人に会って話を聞き、録音した音声を文字に起こして、記事として読みやすい形に編集しています。

話し言葉には「えーと」「あのー」といった言葉が入りますし、話の順序が前後することもあります。

それを整理して、スムーズに理解できる文章に再構築します。でも、話し手の個性や温度感は残したい。この「整えるけれど、らしさは残す」という塩梅が腕の見せどころです。

企業のnote記事

企業のnote運用に関わる仕事も最近増えてきました公式サイトよりもカジュアルで、人間味のある文章が求められるのが特徴です。

企業noteでは、会社の考え方や働く人の想い、サービス開発の裏側など、少し柔らかいトーンで発信します。

企業の担当者と打ち合わせを通して、読者の心に響く切り口を探りながら執筆。企業の「中の人」の声を代弁するように、親しみやすく温かみのある文章を意識しています。

ホワイトペーパー

BtoB企業が見込み客に向けて作る情報提供資料、ホワイトペーパーの制作にも携わっています。専門的な内容を、正確さを保ちながらわかりやすく伝える必要がある資料です。

「業界の最新トレンドと今後の展望」といったテーマで、10〜20ページほどの読み応えのある内容を作ります。

記事よりも情報量が多く、データやグラフを使って説得力を持たせます。デザイナーや企業の担当者とチームで作り上げていく仕事です。

文章を書く以外の仕事

リサーチと情報収集

ライターの仕事は、実は「書く」よりも「調べる」時間の方が長いかもしれません。記事の質を左右するのは、この下準備なんです。

すでに公開されている記事を読んだり、専門書を開いたり、業界のデータを確認したり。

クライアントから資料をもらったり、担当者に質問をして理解を深めることもあります。

知らない分野の記事を書くことも多いので、短期間で基礎知識を身につける必要があります。様々なジャンルに触れるので、日々勉強です。

SEO対策

Web記事を書くとき、SEO(検索エンジン最適化)を意識した書き方が求められます。読者が検索しそうなキーワードを考えながら、自然な文章に仕上げていく感じです。

たとえば「初めて家を買う人」に向けた記事なら、「住宅購入 流れ」「マイホーム 予算」といったキーワードを想定します。それらを自然に含めながら、文章を組み立てていきます。

また、見出しの付け方や文章の構成、情報の並べ方にも意味があります。読者が求める答えに素早くたどり着けるように、そして検索エンジンにも記事の内容が正しく伝わるように工夫することがポイントです。

クライアントとのコミュニケーション

ライターというと一人で黙々と書いているイメージがあるかもしれませんが、実際にはコミュニケーションが欠かせません。

クライアントの意図を汲み取り、期待以上の原稿を納品するやり取りも重要な仕事です。

記事の方向性を決める打ち合わせ、原稿への修正対応、納品後のフィードバック確認。メールやチャットツール、Web会議を使って、密に連絡を取り合っています。

継続して依頼をいただけるかどうかは、文章力だけでなく、コミュニケーション力にもかかっています。

最近では、AIも活用している

最近の仕事では、ChatGPTなどのAIツールを使うことも多くなりました。

リサーチの効率化や構成案のアイデア出し、文章の推敲など、様々な場面でAIが役立ってくれます。

ただ、AIが書いた文章をそのまま使うことはありません。あくまでもアシスタントとして活用しながら、最終的には人の目で確認して、読者に届ける価値のある文章に仕上げていきます。

AIの登場で「ライターの仕事がなくなるのでは」と言われることもありますが、実際に使ってみると、むしろ「人が書く意味」を再確認する機会になっています。

ライターの仕事とは

ライターの仕事を一言で表すなら、「誰かの代わりに言葉を届けること」だと思います。

企業には伝えたいことがあります。でも、それを文章にする時間や技術がない。あるいは、専門的な内容をわかりやすく伝える方法がわからない。

そこで私たちライターが登場します。

クライアントの想いを汲み取って、読者にとって価値のある形に整えて、文章として世に送り出す。その文章が誰かの役に立ったり、誰かの心を動かしたりします。

パソコンに向かって一人で作業をしていますが、その先には必ず読者がいます。そして、その文章を必要としているクライアントがいます。

ライターの仕事とは、「言葉を通して、人と人、想いと想いをつなぐこと」。これからもその橋渡し役として、丁寧に言葉を紡いでいきたいと思います。

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