「Webライターを始めたいけど、どうやって仕事を見つければいいの?」
「応募しても全然採用されない…」と悩んでいませんか。
私もライターを始めた頃は、複数の案件に応募しても返信がひとつも来ないことがあり、自分には向いていないのかもと何度も諦めかけたことがあります。でも、仕事が取れなかったのは才能のせいではなく、ただ“取り方”を知らなかっただけでした。
この記事では、私が実際にやって効果があった案件獲得の方法を5つ、そして仕事を取る前に準備しておくべきことまで、すべて解説します。
Webライターの仕事の取り方|まず知っておきたい基礎知識
初心者の採用率はどれくらい?
まず知っておいてほしいのは、初心者は採用されないのが当たり前ということです。
私も最初は20件応募して1件返信が来るかどうかでした。「自分には才能がないのかな」と何度も落ち込みましたが、後から分かったのは、これは初心者なら普通のことだったんです。
実績のあるライターと比べられたら、実績ゼロの初心者が選ばれにくいのは当然ですよね。
「採用されないのは当たり前」と思っておくと、心が折れずに続けられます。
報酬の相場を知っておこう
Webライターの報酬は、主に「文字単価」で決まります。
初心者の文字単価相場:
- 未経験:0.5円〜1.0円
- 実績ができてきたら:1.0円〜2.0円
- 専門性が高い分野:2.0円〜5.0円以上
たとえば、文字単価1円で3,000文字の記事を書けば、報酬は3,000円です。
文字単価以外にも、記事単価(1記事5,000円など)、時給制(企業所属の場合)、月額固定報酬(継続案件の場合)といった報酬形態もあります。
最初は低単価でも、実績を積めば単価は上がっていきます。焦らず、まずは実績作りを優先しましょう。
仕事を取る前にやっておくべき準備
案件に応募する前に、以下の準備をしておくと採用率が格段に上がります。
1. プロフィールを充実させる
クラウドソーシングでもSNSでも、プロフィールはとても重要です。
プロフィールに書くべきこと:
- 顔写真または似顔絵を設定する
- 専門分野・得意ジャンル
- 保有資格(あれば)
- 稼働時間や納期の目安
- 「丁寧に対応します」などの姿勢
顔写真は、必ずしも顔全体が写っている必要はありませんが、雰囲気がわかる程度の写真にしておくと、クライアントから信用されやすくなります。
私は最初、プロフィールを適当に書いていたので全然採用されませんでした。でも、写真を設定して丁寧に作り込んだら、応募の通過率が明らかに上がりました。
専門分野がまだ決まっていない方は、以下の記事も参考にしてみてください。

2. ポートフォリオを作る
ポートフォリオとは、自分の「作品集」のこと。これがあるかないかで、採用率は大きく変わります。
ポートフォリオに載せるべき内容:
- 自己紹介・経歴
- 執筆した記事のURL(公開許可があるもの)
- サンプル記事(実績がない場合)
- 対応可能な業務範囲
- 希望単価(任意)
- 連絡先
最もおすすめなのは、WordPressでブログを作る方法です。WordPressのハードルが高い場合は、noteやGoogleドキュメント・スプレッドシート、はてなブログなどの無料サービスでも大丈夫です。大事なのは、「どんな記事が書けるか」を見せることです。
自分が書きたいジャンルで3〜5記事、SEOを意識して(キーワード選定、見出し構成など)、ブログやnoteに公開しましょう。実績ゼロでも、「こういう記事が書けます」と見せることで、採用率が上がります。もしサンプル記事がSEOで上位表示されたら、それはかなり強いアピールポイントになりますよ。
そして作って終わりではなく、1〜2ヶ月に一度は更新しましょう。更新頻度が少ないと、「あまり活動していない人」と思われてしまいます。
3. WordPressを使えるようにしておく
多くのWebメディアはWordPressで作られているので、WordPressが使えるライターは重宝されます。
記事の入稿(見出し、画像挿入など)や装飾(太字、リスト、引用など)、プラグインの基本操作ができるだけで十分です。「WordPressが使えます」と書けるだけで、他のライターと差別化できます。
また、AIツールを使いこなせることも、これからのライターには重要なスキルです。ChatGPTの活用法については、以下の記事で詳しく解説しています。

4. 「初心者です」とは書かない
これ、すごく大事です。
実績がないと「初心者なので…」と書きたくなる気持ちはわかります。でも、クライアントからすれば、初心者アピールは何のメリットもありません。
初心者アピールの代わりに、「丁寧に対応します」「納期は必ず守ります」「わからないことは積極的に質問します」など、できることをアピールしましょう。
Webライターの仕事の取り方|5つの方法
では、具体的な仕事の取り方を解説していきます。
方法1:クラウドソーシングで確実に実績を作る
クラウドソーシングとは、仕事を発注したい企業と、仕事を受けたいライターをマッチングするサービスです。
代表的なクラウドソーシング:
- クラウドワークス
- ランサーズ
- ママワークス(主婦向け)
- ココナラ(スキル販売型)
この中でも、クラウドワークスとランサーズは案件数が多く、初心者でも始めやすいです。
クラウドソーシングのメリット
- 初心者でも応募できる案件が多い
「未経験OK」「初心者歓迎」の案件がたくさんあるので、実績ゼロでも挑戦できます。 - 営業の練習になる
提案文の書き方、クライアントとのやり取り、納品の流れなど、ライターとして必要なスキルが一通り身につきます。 - 安全に取引できる
報酬の未払いなどのトラブルが起きにくい仕組みになっているので、初心者でも安心です。
クラウドソーシングで採用されるコツ
ただし、クラウドソーシングは競争率が高いです。人気案件には100件以上の応募が集まることもあります。
その中で選ばれるためには、プロフィールと提案文が重要です。
提案文で意識すること:
- 冒頭で「なぜこの案件に応募したか」を書く
- クライアントのメディアを見て、具体的な感想を伝える
- 自分の強みや経験を簡潔に書く
- ポートフォリオのURLを添付する
テンプレートのような提案文は、すぐに見抜かれます。1件1件、しっかりとクライアントのメディアを見て、オリジナルの提案文を書くことが大事です。
ある程度実績ができたら、クラウドソーシングは卒業を目指しましょう。手数料として報酬の5〜20%が引かれるため、SNSや求人サイト、企業への直接応募など、他の方法で案件を探すことで手取りが増えます。クラウドソーシングで実績を積んだ後は、徐々に他の方法での案件獲得の割合を増やしていくのがおすすめです。
方法2:SNSで発信して「見つけてもらう」
SNS、特にXやInstagramで発信することで、仕事の依頼が来ることがあります。
SNS営業のメリット
- 自分から営業しなくても依頼が来る
発信を続けることで、クライアント側から「この人に依頼したい」と思ってもらえます。 - 専門性をアピールできる
金融、美容、育児など、専門分野について発信することで、「この分野に詳しい人」として認識されます。 - 横のつながりができる
他のライターさんとつながることで、情報交換ができたり、案件を紹介してもらえることもあります。
SNSで発信するときのコツ
まず、プロフィールに「ライター」と明記しましょう。「金融ライター|FP2級|宅建士」のように、何の専門家なのかを一目でわかるようにします。
発信内容はライティングのノウハウだけでなく、自分の専門分野に関する情報も交えるのがおすすめです。そうすることで、「この人、詳しいんだな」と信頼してもらいやすくなります。記名記事が公開されたら、積極的にシェアするとポートフォリオ代わりにもなります。
また、プロフィール欄に「お仕事のご依頼はDMへ」と添えておくと、依頼のハードルがぐっと下がります。X(旧Twitter)やInstagramで「#ライター募集」と検索すれば、募集案件を見つけることもできます。
方法3:求人サイトから応募する
IndeedやWantedlyなどの求人サイトにも、Webライターの募集があります。
クラウドソーシングとの違いは、企業との直接契約になることが多い点です。
求人サイトのメリット
- 継続案件が多い
単発ではなく、継続的に仕事をもらえる案件が中心です。 - 手数料がかからない
クラウドソーシングのような手数料がないので、報酬がそのまま手に入ります。 - 企業の雰囲気がわかる
求人内容から、どんな企業か、どんな記事を書くのかがわかりやすいです。 - 単価が高めの傾向
クラウドソーシングより、文字単価や記事単価が良い案件が多いです。
求人サイトで応募するときのコツ
求人サイトからの応募では、ポートフォリオの提出を求められることが多いです。自分が書いた記事のURLや、サンプル記事を用意しておきましょう。
応募文も重要です。クラウドソーシングと同じで、企業のメディアを見て具体的な感想や提案を書くと、採用率が上がります。
また、求人サイトの場合はオンライン面談が必須の案件も多いです。カメラ、マイク、ネット環境を事前にチェックしておきましょう。面談があると聞くと身構えてしまうかもしれませんが、私はオンライン面談がある方が安心して仕事に着手できると感じています。お互いの認識のズレがなくなるので、むしろおすすめです。
方法4:ライター募集に直接応募する
企業のWebサイトやメディアに「ライター募集」と書かれていることがあります。そこに直接応募する方法もあります。
直接応募のメリット
- 競争率が低い
クラウドソーシングほど応募者が多くないので、採用される確率が高いです。 - 単価が高めのことが多い
クラウドソーシングより、単価が良い傾向があります。 - 自分が好きなメディアで書ける
「このメディア、好きだな」と思ったら、直接応募することで、そのメディアで書けるチャンスがあります。
直接応募のコツ
ライター募集は常に出ているわけではないので、気になるメディアは定期的にチェックすることが大事です。お気に入りに登録しておくと便利です。
直接応募の場合、「このメディアで書きたい」という熱意に加えて、実績も求められます。クラウドソーシングである程度実績を作ってから挑戦するのがおすすめです。
方法5:知り合いから紹介してもらう
意外と多いのが、知り合いからの紹介です。
ライター仲間や、過去のクライアント、SNSでつながった人から、「こんな案件あるけどやってみる?」と声をかけられることがあります。
紹介案件のメリット
- 信頼がある状態でスタートできる
紹介なので、ゼロからの営業より信頼されやすいです。 - 単価交渉がしやすい
紹介してくれた人が間に入ってくれることもあり、条件交渉がしやすいです。 - 継続案件になりやすい
紹介案件は、長期的な関係になることが多いです。
紹介してもらうためにできること
「この人なら安心して紹介できる」と思ってもらえるように、納期を守る、丁寧にやり取りするなど、信頼を積み重ねることが大事です。
意外かもしれませんが、クライアントと仲良くなることも少なくありません。「この人と一緒に仕事するの楽しいな」と思える関係ができると、別の案件を紹介してもらえたり、長期的にお付き合いできたりします。
ライター向けのオンラインサロンやコミュニティに参加するのも一つの方法です。ただし、人と話すのが苦手な方は無理にやらなくて大丈夫です。自分に合った方法を選びましょう。
避けるべき案件・注意点
仕事を取る際に、注意したい点もあります。
低単価すぎる案件は避ける
文字単価0.1円〜0.3円のような、極端に低単価の案件は避けましょう。
時給換算すると100円〜300円になってしまい、消耗するだけです。最初は実績作りが大事ですが、0.5円以上の案件を選ぶのがおすすめです。
契約内容を必ず確認する
直接契約の場合、以下を必ず確認しましょう。
- 文字単価・記事単価
- 納期
- 修正回数
- 著作権の扱い
- 支払いサイト(いつ振り込まれるか)
記事単価が良くても、業務の範囲や執筆文字数が多すぎると効率が悪くなり、思ったより大変に感じることがあります。そのため、契約前に業務内容や条件をしっかり確認することが大切です。
公開許可を必ず取る
執筆した記事をポートフォリオに載せたい場合は、必ずクライアントに公開許可を取りましょう。
許可なく掲載すると、著作権侵害になる可能性があります。
まとめ:最初の一歩を踏み出そう
「応募するの、怖いな…」と思っている人もいるかもしれません。
わかります。私も最初は、応募ボタンを押すのに30分くらい悩んでいました。「こんな提案文で大丈夫かな」「断られたらどうしよう」と不安でいっぱいでした。
でも、実際に応募してみたら、思ったより怖くなかったんです。不採用でも何も失うものはありません。むしろ、応募しないと何も始まりません。
Webライターの仕事の取り方は一つではありません。クラウドソーシングやSNS、求人サイト、直接応募、Web制作会社、知り合いからの紹介など方法はたくさんあります。
最初はクラウドソーシングで実績を作り、SNSで発信を始め、直接契約に切り替えていく。そんな流れが、私の経験では効果的でした。
大事なのは、諦めずに続けることです。最初は採用されなくて当たり前。でも、応募し続けることで、必ず仕事は取れるようになります。
あなたのライター人生の最初の一歩を、心から応援しています。