「家事と育児に追われて、執筆する時間がとれない…」
「ライターとして働きたいけど、ママには無理かな…」
そんなふうに感じていませんか。
私もライターを始めた頃は、朝から晩まで子どものお世話に追われて、「いつ仕事すればいいの?」と悩んでいました。
掃除に洗濯、食事の準備に寝かしつけ…。
やることが多すぎて、夜にはぐったり。
でも、少しずつ時間管理の方法を工夫したことで、今では家事・育児・仕事のバランスを保ちながら、ライターとして働けるようになりました。
この記事では、ママライターが限られた時間の中で仕事を続けるための時間管理術と、私の実際の1日のスケジュールを紹介します。
ママライターが時間管理で悩む3つの理由
予測できないことが多すぎる
子どもの体調不良、急な学校行事、お昼寝をしない日…ママの1日は予定通りにいかないことばかりです。
「今日は3時間執筆できる!」と思っていても、子どもが熱を出せば病院へ。計画が崩れると、気持ちまで焦ってしまいます。
納期が迫っているのに作業できないイライラ。子どもに優しくできなかった自己嫌悪。
「ママ失格だ」「ライター向いてないのかも」そんなふうに自分を責めてしまうこともあります。
「ながら作業」が難しい
家事なら子どもを見ながらできますが、執筆は違います。集中しないとできないのに、5分おきに「ママ、見て!」と呼ばれる。
集中力が途切れるたびに、また最初から文章を読み直す…この繰り返しで、思うように進まないんです。
やっと書き始めたと思ったら中断。また集中し直して、また中断。
気づけば1時間経っているのに、書けたのはたった500文字。そんな日も珍しくありません。
自分の時間が最優先にならない
ママは家族のために動く時間が大半で、自分の時間は後回し。
「みんなが寝た後に…」と思っても、疲れて一緒に寝落ち。気づいたら朝で、また同じ1日が始まる。
また、自分の時間を確保することに、罪悪感すら感じてしまうママは少なくありません。
「仕事してないで、子どもと遊んであげなきゃ」「家事を優先すべきなのに」そんな気持ちが、いつも頭の片隅にあります。
【実録】ママライターの1日のスケジュール
ここからは、私の実際の1日のスケジュールを公開します。
平日のタイムスケジュール
6:50 起床・朝ごはん準備(早起きできた日は30分執筆)
7:00 子どもを起こす・朝食
7:45 長女が小学校へ登校
8:00 長男を保育園に送迎
8:20〜9:00 家事と自分の朝食
9:00〜12:00 執筆タイム①
12:00〜13:00 昼食
13:00〜15:00 執筆タイム②
15:00 長女帰宅・宿題の丸付け
15:30〜17:00 夕飯準備や習い事の送迎など
17:00 長男を保育園にお迎え
17:30〜19:00 夕食・お風呂
20:30 寝かしつけ
21:00〜22:00 執筆タイム③納期が近いときだけ作業
22:00〜自由時間・就寝無理せず早めに寝る
1日の執筆時間:約5~6時間
平日は午前と午後の隙間時間を合わせて、5~6時間が平均です。
納期が迫っているときは夜も1〜2時間作業しますが、基本的には20時半以降は自分の時間にしています。
ママライターが実践する7つの時間管理テクニック
私が実際に取り入れている、時間管理のコツをご紹介します。
1. タスクを「時間帯別」に分ける
執筆作業は、内容によって必要な集中力が違います。
- 高集中タイム(午前): 執筆、リライト
- 中集中タイム(午後): リサーチ、構成作成
- 低集中タイム(夜): 画像選定、誤字チェック
子どもがいる時間帯は、中〜低集中の作業にすることで、中断されてもイライラしません。
2. 「今日やること」は3つまで
To-Doリストに何個も書き出すと、できなかったときの罪悪感がストレスになります。
毎朝、「今日絶対やること」を3つだけ決めましょう。例えば「〇〇記事の構成を作る」「△△記事を3,000文字書く」「クライアントにメール返信」といった具合です。
3つ終わったら「今日はよく頑張った!」と自分を褒める。これだけで気持ちがラクになります。
3. スケジュールに「余白」を作る
ママの予定は突然変わります。だからこそ、予定を詰め込みすぎないことが大切。
納期の2〜3日前には記事を仕上げるようにしておけば、子どもが体調を崩しても焦りません。
クライアントには最初に「子育て中なので、余裕を持った納期でお願いします」と伝えておくと、理解してもらえることが多いです。
4. スマホを活用する
パソコンを開けない時間でも、スマホがあれば作業できます。
- Googleドキュメントで構成案を書く
- リサーチした情報をメモアプリに保存
- クライアントへの返信
送迎の待ち時間や、子どもの習い事の待ち時間も無駄にしません。
5. 家事は「最低限」でOK
完璧な家事を目指すと、執筆時間が削られます。
私の場合、疲れた日の夕飯はお惣菜に頼り、夏休みなどの長期休みは宅配弁当を活用しています。ロボット掃除機や自動調理器も活用しています。
家事の時短テクニックを取り入れることで、1日1時間は執筆時間が増えます。
6. 「やらないこと」を決める
時間を増やすには、「やらないこと」を決めるのも大事です。
私がやめたのは、SNSのダラダラ見、完璧な献立作り、子どものおもちゃの完璧な片付けなど。「やらなくても困らないこと」を手放すと、驚くほど時間が生まれます。
子どもの年齢別:時間の作り方
子どもの年齢によって、時間の作り方は大きく変わります。
0〜2歳(未就園児)
一番大変な時期です。
お昼寝中が唯一の集中タイム。この時間を死守しましょう。
- お昼寝のタイミングを固定する
- 寝かしつけ後すぐに作業開始
- 1日1〜2時間の作業で十分
この時期は「週1〜2本納品できればOK」くらいの気持ちで。
3〜5歳(幼稚園・保育園)
少しずつ時間が作れるようになります。
- 送迎後すぐに作業開始
- お迎えまでの3〜4時間を最大限活用
- 週3〜4本納品が目安
基本的に、幼稚園や保育園に行っている間に集中してやるのがポイントです。
小学生以上
学童利用の有無で、大きく変わります。
学童を利用すれば、かなり時間が確保できます。
ただし、学童を利用しない場合は、実は幼稚園・保育園時代より時間が取りにくくなることも。 低学年は下校が早く、幼稚園のお迎えより早くなるケースさえあります。
さらに、習い事の送迎や学校行事、PTAなども増えるため、スケジュール管理がより重要になります。夏休みなど長期休暇の対策も必要です。
ママライターの時間管理で大切な3つの考え方
時間管理で悩む理由がわかったところで、次は「考え方」を変えることが重要です。この考え方が土台にないと、どんなテクニックも続きません。
1. 「完璧」を目指さない
家事も育児も仕事も完璧にこなそうとすると、どれも中途半端になって自己嫌悪に陥ります。
私も最初の頃は、「ちゃんとした夕飯を作らなきゃ」「部屋をきれいにしなきゃ」「記事も完璧に仕上げなきゃ」と思い込んで、結局どれもできずに落ち込んでいました。
大事なのは、「今日できることをやる」こと。
洗濯物が畳めなくても、夕飯が手抜きでも、それで家族が困るわけではありません。まずは「できた自分」を認めることから始めましょう。
2. 隙間時間を味方にする
細切れの時間を活用すれば、1日2〜3時間の作業時間は作れます。
- 保育園の送迎後の10分
- お昼寝中の30分
- 夕飯の煮込み時間の15分
「30分じゃ何もできない」と思うかもしれませんが、リサーチや構成なら十分できます。積み重ねが、確実に記事を完成させていきます。
3. 家族に頼ることを恐れない
「ママなんだから、私がやらなきゃ」と抱え込んでいませんか。
パートナーや家族に協力してもらうことは、甘えではありません。むしろ、家族みんなで支え合うことで心に余裕が生まれます。
ただ、正直に言うと、これが一番難しいかもしれません。
特に駆け出しの頃は収入が少ないので、「そんなに稼いでないのに…」と言いづらかったり、在宅ワークだからこそ「家にいるんだから家事もできるでしょ」と思われてしまったり。
私も最初の頃は、パートナーに理解してもらうのに時間がかかりました。
それでも、「今は少ないけど、これから増やしていきたい」「仕事として真剣に取り組んでいる」という気持ちを伝え続けることが大切です。
少しずつでも理解してもらえるように、まずは月の収入や納品本数を報告するなど、「見える化」してみるのもおすすめです。
まとめ
ママライターは、想像以上に大変です。
予定通りにいかない日も多いし、思うように執筆できなくて落ち込むこともあります。
でも、少しずつでも続けていけば、確実に前に進んでいます。
大切なのは、「完璧にこなすこと」ではなく、「自分のペースで続けること」。隙間時間を積み重ねて執筆時間を確保し、タスクは3つまでに絞る。納期に余裕を持ち、家事は最低限でOK。「やらないこと」を決めて、時間を作り出す。
そして、家族に協力してもらうのは簡単ではないけれど、少しずつ理解してもらえるように働きかけていく。
家族との時間も大切にしながら、自分らしく働ける。それがママライターの魅力です。
時間管理に悩んだときは、またこの記事を読み返してもらえたら嬉しいです。
一緒に、自分らしい働き方を見つけていきましょう。