フリーランスと子育て、私なりの両立のかたち|7年目ライターが実践する働き方

「フリーランスと子育ての両立って、実際どうなんですか?」

ママ友との会話や、これからフリーランスを目指す人からよく聞かれる質問です。正直に言うと、両立は決して楽ではありません。でも、無理でもない。

私は7年間、フリーランスとして働きながら子育てをしてきました。今日は、そのリアルな日常と、両立のために工夫していることをお話しします。

目次

フリーランスと子育て、両立の現実

自由だけど、不自由でもある

フリーランスの最大のメリットは、時間の融通が利くこと。子どもの体調不良で突然休んでも、誰にも迷惑をかけません。保育園の行事も、仕事の予定を調整すれば参加できます。

通勤時間がないのも助かります。朝の支度がギリギリになっても、パソコンを開けばすぐ仕事が始められる。夕方も、子どもが帰ってくる時間に合わせて仕事を切り上げられます。

でも、その自由には責任が伴います。

会社員のように決まった給料が毎月入るわけではないので、「今月はちょっと案件が少ないな」と不安になることもあります。納期が重なると、子どもを寝かしつけた後に深夜まで作業することもあります。

自由だけど、不自由。その両方が、フリーランスと子育ての両立の現実です。

予定通りにいかない日常

朝、「今日はこの記事を仕上げよう」と計画を立てても、思い通りにいかない日は多いです。

子どもが熱を出したり、保育園から呼び出しがあったり。午前中は集中して作業できても、午後には「お腹すいた」「遊んで」と言われて中断するケースも少なくありません。

会社員時代と違って、「今日は休みます」と誰かに報告する必要はありません。でも、クライアントには納期を守る責任があります。だから、予定が崩れたときのリカバリーをどうするかが、フリーランスと子育ての両立の鍵になります。

罪悪感との戦い

「もっと子どもと遊んであげたほうがいいのかな」

仕事をしているとき、ふとそんな気持ちになることがあります。逆に、子どもと過ごしているときに「この時間、仕事してたら原稿もう一本書けたのに」と思ってしまうことも。

どちらに時間を使っても、なんだか罪悪感がつきまとう。フリーランスで子育てをしていると、この感情と向き合う場面が多いです。

でも最近は、この罪悪感とうまく付き合えるようになってきました。完璧を目指すのではなく、「今日はこれで十分」と自分に言い聞かせる。そんな割り切りも、両立には必要なんだと思います。

両立のために工夫していること

時間の使い方を徹底的に見直した

フリーランスになってすぐの頃は、時間の使い方が本当に下手でした。

子どもを寝かしつけた後に仕事を再開して、気づいたら夜中の2時、3時。次の日は寝不足で頭が回らず、結局作業効率が悪い。そんな生活を続けていたら、体調を崩してしまったんです。

「このままじゃ続けられない」と思って、働き方を見直すことにしました。

そこで、スキマ時間を徹底的に活用するようにしました。まとまった時間が取れなくても、30分、1時間の空き時間はあります。その短い時間で何ができるか、常に考えるようになりました。

細切れの時間でもできる作業を、あらかじめリストアップしておくんです。そうすると、「今から30分ある。じゃあこの修正対応を終わらせよう」って、迷わず動けます。

家事の手抜きを覚えた

以前は、「フリーランスで家にいるんだから、家事もちゃんとやらなきゃ」って思い込んでいました。でも、仕事も家事も完璧にこなすのは無理です。

今は、ときどき宅配サービスやミールキットを活用しています。夕飯の献立を考える時間も、買い物に行く時間も削減できます。

掃除も毎日完璧にしなくていい。週に一度、まとめてやる日を決める。洗濯物も、畳まずにハンガーにかけたまま収納する。そんな工夫で、家事にかける時間を減らしました。

「手抜き」って言葉はあまり好きじゃないけれど、優先順位をつけるって意味では必要なことだと思っています。

クライアントとのコミュニケーションを大切にする

フリーランスと子育てを両立する上で、クライアントとの関係はとても大事です。

納期に余裕を持たせてもらえるか、急な対応が必要な案件かどうか、事前に確認しておきます。子どもの体調不良で遅れそうなときは、早めに連絡を入れる。

「子育て中なので、急な対応は難しい場合があります」と最初に伝えておくことで、クライアントも理解してくれることが多いです。

逆に、対応できることは全力でやる。修正依頼には迅速に対応する。そうやって信頼関係を築いていくと、長期的に仕事を続けられます。

完璧を目指さず、誰かと比べない

これが一番大事かもしれません。

仕事も子育ても、完璧にこなすのは無理です。どちらかがうまくいかない日もあるし、両方イマイチな日もあります。

でも、それでいい。今日ダメでも、明日またやり直せばいい。長く続けるためには、完璧を目指さないことが大切なんです。

子どもにとってのメリット

働く姿を見せられる

フリーランスで家で働いていると、子どもは親の仕事をそばで見ています。

「ママ、今日何書いてるの?」と聞かれることもあります。「お家の記事を書いてるんだよ」と答えると、「ふーん」と興味を持ってくれたりします。

会社員だと、親がどんな仕事をしているのか子どもには見えません。でもフリーランスだと、働く姿を間近で見せられる。これは意外とメリットだなと思っています。

時間の融通が利く

学校行事や習い事の送迎、急な体調不良にも対応しやすいです。

「今日はママが一緒にいてくれる」って、子どもにとっても安心感があるんじゃないかなと思います。もちろん、仕事が忙しいときは「ごめんね、ちょっと待ってて」と言うこともあります。

でも、柔軟に対応できる働き方は、子育てと相性がいいです。

子育て中にフリーランスを続けるコツ

無理な案件は断る勇気を持つ

収入のためについ引き受けてしまいがちですが、納期が厳しすぎる案件や、自分の専門外で時間がかかりそうな案件は、思い切って断ることも大切です。

無理して引き受けると、結局子どもに負担がかかったり、クライアントに迷惑をかけたりします。自分のキャパシティを見極めて、できる範囲で引き受ける。これが長く続けるコツです

収入の波を受け入れる

フリーランスは収入が不安定です。特に子育て中は、体調不良で仕事ができない月もあります。

だから、稼げる月にしっかり稼いで、少し余裕を持たせておく。そうすると、収入が少ない月も焦らずに対応できます。

仲間を作る

フリーランスは孤独になりがちです。でも、同じように子育てしながら働いている仲間がいると、心強いです。

オンラインのコミュニティやSNSで繋がったり、ライター同士で情報交換したり。悩みを共有できる場所があると、気持ちがラクになります。

私はライター仲間とオンライン通話をつなぎながら作業することもあります。一人じゃないって思えるだけで、モチベーションが保てます。

フリーランスと子育て、私なりの両立のかたち

フリーランスと子育ての両立は、決して楽な道ではありません。

不安定な収入、予定通りにいかない日常、罪悪感との戦い。そんな現実があります。

でも、時間の融通が利くこと、働く姿を子どもに見せられること、自分のペースで仕事ができること。フリーランスだからこその良さもあります。

完璧を目指さず、できる範囲でやる。それが、長く続けるコツです。

これからフリーランスを目指す人、今まさに両立に悩んでいる人。両立は無理じゃないって、私の経験から伝えたいです。

少しずつ、自分なりのバランスを見つけていけば、きっと大丈夫。一緒に、自分らしい働き方を探していきましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次